作者/作品紹介
『日本人アーティスト、アンドウ•ヒロは収集価値のあるファンタージなアイデアを活
し、伝統と現代カルチャーを自身のスカルプチャーで結合させている。アンドウのスカルプチャーエディションは様々な場でその存在を広げたアニメキャラク
ターのおもちゃと似ており、相撲キャット、侍キャット、アーバンキャット、ロボット
キャットと名を広めている。だいたいの作品は単色で光沢があるが、中にはラインストーンで装飾されたものやハンド
ペイントの作品もある。彼の作品は日本のマスカルチャーのクリエイティブな成果であ
る。アンドウが作り出す猫の形は招き猫を連想させる。幸運の象徴で日本文化のアイコンであ
る招き猫は日本のほとんどのおみやげ屋さんやレストラン等至る所で見つける事ができ
る。アンドウの作り出す猫はキティーちゃんの男性バージョンとも似ている。日本で生み出さ
れたもう一つの象徴的な猫のキャラクターである。彼の作品はジェフ•コーンや村上隆の
作品のような隠しだてのないエロティシズムや暗さはないが、ジェフ•コーンのプードル
のバルーンアートを象ったスカルプチャーや、村上隆の”オタク”のフィギュアのネオポッ
アンドウ•ヒロ、1973年に日本の四国で誕生。大学卒業後、様々なメディア(塗装、デジ
タルメディア、彫刻、ビデオ)を使用し、1995年にイラストレーターとして活動をはじ
める。2005年にアンドウ•ヒロとナカミシ•サオリはネオポップアーティストのコレク
ティブスタジオ”Crazynoodles”を設立し、今では10人のアーティストを抱えている。
コレクティブスタジオ”Crazynoodle”は制作のマネージメントと若いネオポップアーティ
ストが抱く各々のカルチャーを作り出す為のプロモーションを目的としている。
東京のストリートカルチャーや漫画の世界に影響を受け、日本人アーティスト、アンドウ
•ヒロは大胆で力強い彫刻の制作を開始した。アンドウの作品はキャンバスに描き始める
前にいくつかの基本となるスケッチから精巧に作り上げられる。仕上げに、東京の夜の街
並みのイメージからカタチを整え、様々な色彩とグラフィックとひとつのまとまった動き
で全体をカバーする。アンドウは暗い都会の景色と赤い鯉を同じキャンバスに描いてい
る。二つの主題を混ぜる事により、昔の日本の水墨画を連想させる赤い鯉がエタニティー
で奇妙なフィーリングを与え、ダイナミックでヴァイオレンスな作品へと仕上がってい
る。
都会の東京の景色を描写する一方で、アンドウは猫のスカルプチャーを樹脂やブロンズや
磁器で塗装する事や、ダイヤモンドや日本の伝統的パターン、ヴィヴィッドカラーで装飾
する事でも知られている。日本で幸運の象徴の招き猫は、伝統的な日本の姿である侍や相
撲などのバリエーションがある。
アンドウはこのテーマをモダンに表現している。光り輝き滑らかなマテリアル、明るい色
合い、シャープだが丸びを帯びた形は見る側をアンドウが生まれ育った世代の漫画の世界